フランス旅⑫ 城へ(後)
多分、登っている途中にあった岩。(いいわぁ~)
初めて来た氣がしない。
イエール城、昔ここにいたのだろうなぁ。。
どこかに水があるはずなのだけど…
ぼんやり懐かしさや寂しさみたいなものを感じながら歩く。喉が渇いている以外、思いの外疲れていない。
道沿いに少し登るとぐっと視界が開ける。ここがかつて城だったと分かる形跡がわずかに残っているのみで、空や風を遮るものは何もない。
展望台からは空港の滑走路やポルクロール島もはっきり見える。
北西になるのかな??この方向が氣になる。
木や石たちは、どんな歴史を見てきたのだろう。
風が集まる場所。木や葉がざわざわ…
風(流れ)を感じるには持ってこいの場所だ。
風が強く、身体が少し冷える。
降り口はいくつかあるようだったので、旧市街の方向だけ確認しながら、またデタラメに歩いてみた。
そうそう。行き帰りの途中、ヴィラ・ノアイユへの案内板を何度か見かけた。ノアイユご夫妻が若い芸術家を支援するために建てたそもので、今はその邸宅が一般公開されているのだとか。何となく覚えがある話だったのでほぉぉと思ったけど、このときは氣分ではなかったので行かず、後日来たときは閉館日でした。きっと今回はタイミングではなかったのだろう。
よく手入れされた庭には様々な植物たち。花が咲く時期は綺麗だろうなぁ。
後で知ったが、ヴィラは廃墟となった修道院の上に建てられているらしい。妙に納得…
行きとは違う道を選んで下って行く。スマホのバッテリーが少なかったので写真は控えめ。
前を歩くカップルが幸せそう。
ゴール。日が傾いてまた少し肌寒くなってきた。
喉が渇いていたけど少し甘いものが欲しくて、ホームステイ先のお宅御用達のブーランジェリーへ。
ショーウィンドーの中は焼き菓子が色々。クリスマスが近づくたびに種類が増え、イルミネーションが増えていきました。パン以外にも店内のショーケースには色とりどりのプチガトー(プチケーキ)やカットケーキ、惣菜パン、デニッシュ、ギフトのチョコレートボックスやマロングラッセなどなど。行く度に悩ましかった…。
こちらはいつもいただいていたバゲット↓断面が美しい~♪
この頃は日本人のパティシエがいたらしく、抹茶のケーキが並んでいたこともありましたが、お店の方はフランス語オンリーでした。いつも忙しそうでしたが、こちらのマダムも毎回丁寧に対応してくださいました。ケーキは日本に比べたらしっっかり甘いですが、どれも美味しかったです。滞在中は見かけなかったけど、ミルフィーユが美味しいらしいです。
試食でもらったパン。
名前が分からない…
メレンゲの帽子の下には、たくさんのナッツとシャリシャリしたもの(糖化したシロップ?)が入っていました。サクサク、シャリシャリ、香ばしくて、かなり甘かったけど美味しかったです。
クリスマス期間限定で街中を走るトローリーを眺めながらモグモグ。笑
チンドン屋?ピエロ?みたいな人が賑やかに先導していました。乗ってるのは地元民。大人も子どももみんな楽しそうだ。
帰り道のマルシェ・ド・ノエルへ。
またしてもお腹いっぱいやん…
こじんまりした公園でのマルシェ。真ん中にステージがあって写真を撮ったり、
スケートをしたり。
ホットワインがすごくすごく良い香り。大人にはこれが一番人氣みたいです。ティーンたちは揚げたてのチュロスにかぶりついていました。これも美味しそうだったけどデッカイの。 みんな1個ずつ食べてるけど、小腹を満たすだけでは済まないサイズ。
ひとり旅は不利だなぁ と感じる瞬間。
珍しいものではオイスター・バー。もちろん生(なま)の剥き身です。う~ん…これはちょっと恐いかな 笑
ゆっくりしていたので、お家に着く頃には日が暮れていました。
洗濯物入れなきゃ
焦って庭に出てみたら、オレンジと水色とパープルの混じった綺麗な空。
そんなときに限ってカメラを持っていないという、残念なお決まりのやつ。。
洗濯物を取り込んで、部屋の窓から撮った1枚がこちら。
優しい色。
ラベンダー色というか、すみれ色というか…
イエールはオレンジとパープルが似合う街だなぁ。