フランス旅⑨ 未知あるき
お天氣が良いときは歩くスピードが落ちる。
私、黄色い葉っぱが好きなのだ。銀杏の葉の形のイヤリングが欲しくて何年も探しているけど、まだ出会えてないのよね。
同じ道を歩いても、毎回違った発見があったり、少し違う道を歩いたらまた別の発見があったり。花の時期ではなかったけど、大きなツリーみたいなもみの木があったり、アボカドやオレンジの木があったり、ローズマリーやユーカリが香ったり。
毎日、毎分、少しずつ違いがあって、単にそれを発見できる・氣づける自分であることが嬉しいのかもしれない。
道々の名前が“太陽”や“フェラーリ(馬小屋)”だったり、“すみれ”などの花の名前がついている道も多くて、フランス語の意味が分かるとそれも楽しい。
こちらは陶器が有名な街での1枚。通りの名前を書いたプレートも陶器製。功績があった職人の名前が通りについているそうです。
道に名前があるって何か良いなぁ。日本だと都市部の大通りには名前があるけど、人が住む道々にも名前があるのは京都くらいなのかな。
何百年も昔の建物が変わらず在るような場所には、こうやって道に名前がついているのかも。何百年も昔の人も同じように通りの名前を確かめながら歩いていたのかな?
もしかして、私もいつかこの道を歩いたことがあるのかな?
そう思うと親しみとか愛しさとか、色々な感情が重なってくるようで、益々この街が好きになる。
忙しい日々だと見過ごしがちなこんな氣もちを、ゆっくり味わいながら確認していく。これも旅だからこそできることかな。